シンポジウム「旅・観光・歴史遺産」特集号

シンポジウム趣旨説明「旅・観光・歴史遺産」研究の概観…………………… 岩鼻通明・原淳一郎

巡礼が刻む道と時 …………………………………………………………………… 浅川 泰宏
 Ⅰ.日本宗教学会における巡礼研究の展開
 Ⅱ.巡礼の空間的再考―田中智彦の「発展的経路」
 Ⅲ.巡礼の時間的再考―「聖年」周期的・定期的な祝祭状況
 Ⅳ.巡礼の「創造」とその学問的課題

霊山登拝の旅日記に人生儀礼を読む―富士山を中心にして― ………………… 西海 賢二
 Ⅰ.はじめに
 Ⅱ.富士山と富士講
 Ⅲ.『冨士道中小遣覚帳』に通過儀礼を読む
 Ⅳ.おわりに

浅川泰宏報告と西海賢二報告によせて(原淳一郎)

関西私鉄・国鉄と「聖地」参拝―娯楽とナショナリズムの交錯― …………… 平山  昇
 Ⅰ.はじめに
 Ⅱ.明治から大正への代替わり ―初詣とナショナリズムの接合―
 Ⅲ.「聖地」への鉄道路線の形成過程
  (1)京阪電鉄と桃山御陵
  (2)国鉄と伊勢神宮
  (3)大阪電気軌道(大軌)系列と「聖地」
 Ⅳ.娯楽とナショナリズム ―関西私鉄と国鉄の多角的娯楽戦略―
  (1)娯楽とナショナリズムの共存
  (2)戦時体制と初詣 ―残された娯楽の領域―
  (3)多角的娯楽戦略による「聖地」参拝の活性化
 Ⅴ.ナショナリズム言説との関わり
  (1)体験至上主義
  (2)「国体」の象徴としての参拝客の集合体
 Ⅵ.おわりに

外地/植民地ツーリズムの空間 …………………………………………………… 荒山 正彦
 Ⅰ.外地/植民地ツーリズムの概要とそのメディア
 Ⅱ.『旅程と費用概算』と外地/植民地ツーリズムの空間
 Ⅲ.満洲・朝鮮のリーフレット

平山昇報告と荒山正彦報告によせて―昭和戦前期の娯楽と植民地ツーリズム―(内田忠賢)

韓国における世界文化遺産登録―歴史的地域の取り扱いをめぐって― ……… 山元 貴継
 Ⅰ.はじめに
 Ⅱ.韓国の世界遺産
 Ⅲ.良洞マウルが抱える歴史的背景
  (1)良洞マウルの集落形成
  (2)良洞マウルの文化財指定
 Ⅳ.良洞マウルにおける世界遺産登録に向けた動き
  (1)景観整備の方針転換
  (2)世界文化遺産登録と集落内の「土地」
 Ⅴ.おわりに

世界文化遺産登録に向けた鹿児島市の観光まちづくり―鹿児島駅を起点とする
  交通ターミナルの課題と提言―  ………………………………………… 島津忠裕・鷲崎俊太郎
 Ⅰ.はじめに
 Ⅱ.「明治日本の産業革命遺産」の構成資産
 (1)構成資産候補の新規性:シリアルノミネーションと稼働資産
 (2)鹿児島県における構成資産候補の歴史的意義
 Ⅲ.世界遺産登録に向けた鹿児島観光の課題
  (1)ドレスデンの教訓と「かごしま観光まちづくり研究会」の設立
  (2)構成資産候補の地理的分布と磯地区の交通渋滞問題
  (3)磯地区にかかる観光圧力の試算
  (4)「周遊型観光」から「滞在型観光」へ
 Ⅳ.解決策の提示
  (1)JR 鹿児島駅に対する有効利用性の注目
  (2)鹿児島駅と西鹿児島駅の推移
  (3)観光まちづくり課題解決の実践的活動と鹿児島駅の役割
 Ⅴ.おわりに

長崎の教会群と宗教ツーリズム ………………………………………………… 松井 圭介
 Ⅰ.はじめに
 Ⅱ.「長崎の教会群」と世界遺産登録運動
  (1)何が評価されたのか
  (2)世界遺産運動の展開
 Ⅲ.資源化される教会群と宗教ツーリズム
  (1)期待される宗教ツーリズム
  (2)宗教ツーリズムの創造:「ながさき巡礼」
  (3)「ながさき巡礼」の意義
 Ⅳ.宗教ツーリズムの創造と場所の商品化
  (1)「ながさき巡礼」で何が創造されたのか
  (2)場所の商品化の課題
 Ⅴ.おわりに

山元貴継報告、島津忠裕・鷲崎俊太郎報告、松井圭介報告によせて(鈴木地平)

総合討論
総括:シンポジウム「旅・観光・歴史遺産」の成果………………………… 岩鼻 通明