【共同課題報告「記憶・記念碑・場所」】
「記憶・記念碑・場所」趣旨説明………… 上杉 和央・大平 晃久

原城跡の記憶と顕彰………………………………………… 大平 晃久
 Ⅰ.はじめに
 Ⅱ.原城跡の整備と観光化
 (1)モニュメントを中心とした史跡整備・観光化
 (2)モニュメント撤去の争点化
 (3)建てられ続けるモニュメント
 Ⅲ.モニュメントと場所
 Ⅳ.おわりに

建碑による場所の記憶の継承
 ―戊辰之役東軍戦死者之碑と
   戊辰役東軍戦死者埋骨地標をめぐって―………… 奥野 聡子
 Ⅰ.はじめに
 Ⅱ.団体,個人が行った歴史的事象に対する建碑と銘板設置
 (1)大正期~昭和期
 (2)平成期~
 Ⅲ.京都十七日會による建碑
 (1)鳥羽伏見の戦い
 (2)戊辰戦争戦死者に対する各地の慰霊
 (3)鳥羽伏見の戦いにおける東軍戦死者の埋骨と慰霊
 (4)1907年の建碑と慰霊
 (5)戦死者之碑と埋骨地標の現状
 (6)戦死者之碑と埋骨地標の建碑が及ぼした地域への影響
 Ⅳ.建碑と銘板設置による地域への影響
 Ⅴ.おわりに

パレスチナ人に対するジェノサイドと
        植民地国家イスラエル………………… 今野 泰三
 Ⅰ.はじめに
 Ⅱ.ジェノサイド・アパルトヘイト・入植者植民地主義
 Ⅲ.バイサーン地方の歴史と現在
 Ⅳ.離散の地におけるパレスチナ出身ベドウィンの現在
 Ⅴ.おわりに

東北地方におけるアイヌのコメモレイション…………… 桑林 賢治
 Ⅰ.はじめに
 Ⅱ.東北地方のアイヌの足跡とその記憶
 Ⅲ.コメモレイションの実態
 (1)岩手県松尾村と水沢市の事例
 (2)岩手県北上市の事例
 (3)福島県西郷村と青森県弘前市の事例
 (4)青森県東通村の事例
 (5)岩手県一関市の事例
 (6)岩手県大槌町と大船渡市の事例
 Ⅳ.コメモレイションの特徴
 Ⅴ.おわりに

台湾における地震に関する災害伝承の変容……………… 塩川 太郎
 Ⅰ.はじめに
 Ⅱ.清朝統治時代の災害伝承
 Ⅲ.日本統治時代の災害伝承
 (1)1906年梅山地震
 (2)1935年新竹ー台中地震
 Ⅳ.戦後の災害伝承
 (1)慰霊行事の継続
 (2)碑文の改竄
 (3)1999年集集大地震
 Ⅴ.おわりに ―受け継がれる災害文化―

ヘリテージがつむぐ記憶の場所
 ―旧三井三池炭鉱の炭じん爆発事故を事例に―……… 山本 理佳
 Ⅰ.はじめに
 (1)問題意識と目的
 (2)本稿の対象事例の概要
 Ⅱ.炭じん爆発事故と記憶の場所
 (1)三池炭鉱の空間的概要
 (2)爆発事故犠牲に関する記憶の場所
 (3)分断された慰霊/記憶
 Ⅲ.三川坑のヘリテージ化
 (1)公開に至る経緯
 (2)世界遺産登録とガイドサービスの展開
 (3)三川坑での公開・ガイド状況
 Ⅳ.新たな記憶の場所の構築
 (1)三川坑での慰霊碑建立
 (2)建立実現の背景
 (3)記憶共有の回路の作用
 Ⅴ.おわりに

コメント……………………………………………………… 福田 珠己

総合討論の要旨