[シンポジウム「海からの歴史地理」特集号]

シンポジウム趣旨説明「海からの歴史地理」研究の課題 河原 典史 1-3

第1セッション:近世~近代における漁場利用の変化と人々の移動
近世西日本近海における鯨組の出漁と漁場利用の変化 末田 智樹 4-19
浮魚資源の変動にともなう漁業従事者の移動―ニシン漁業を事例に― 服部亜由未 20-31
末田智樹報告・服部亜由未報告によせて 東 幸代 32-35

第2セッション:近世~近代における海運とその変化
近世~近代に生産された石見地方の窯業製品の分布から見た日本海海運 阿部 志朗 36-51
「裏日本」論と東北論再考―海からみた近代東北地方の港湾と鉄道― 三木 理史 52-67
阿部志朗報告と三木理史報告によせて 南出 眞助 68-72

第3セッション:津波被災史研究と防災・減災への活用
北東北日本海沿岸域における津波堆積物研究から推定される古津波履歴 鎌滝 孝信 73-87
漁業地域での津波に関する防災活動・学びの展開と課題 林 紀代美 88-100
鎌滝孝信報告・林紀代美報告によせて 青木 賢人 101-106

第4セッション:近世~近代における海浜の活用
近世末期の海辺の利用―名所図会から― 橋村 修 107-116
近代日本の油田開発における海浜・海底 品田 光春 117-131
海浜の活用の状況と研究の視点―橋村修報告・品田光春報告によせて― 磯部 作 132-135

総合討論 136-146
総括:「海からの歴史地理」の成果と課題 井村 博宣 147-148